元楽天監督の大久保博元氏が、ドジャース・佐々木朗希投手を擁護した。
佐々木は29日(日本時間30日)のタイガース戦に先発登板するも、2回途中を3安打4四球2失点という大荒れの投球内容でKO降板。マウンドを降りた後、足早にベンチ裏へと姿を消した振る舞いは、不本意な投球内容も相まって米メディアから手厳しい非難を浴びることとなった。
だが、大久保氏は自身のYouTubeチャンネルで「先発投手が降板した後に(ベンチ内で)ゲームをそのまま見るというスタイルは日本球界にはない。メッタ打ちを食らって申し訳なくてベンチに残ることはあっても、通常は投げ終わったらトレーナー室に戻って、治療やアイシングを受けるのは日本のスタイルでは普通の行為」と指摘。佐々木の行いが米国内で批判を集めているのは、日米球界間の〝文化の違い〟が根底にあるのではないかとの見解を示した。
併せて大久保氏は、佐々木をベンチに呼び戻したロバーツ監督を称賛。「そんなこと言わずに放っておけばいいのに、(佐々木も)団体競技としてチームを鼓舞するためにベンチに戻ってきた。(ロバーツ監督は)メジャーを代表するする名監督、大監督だと思う。チームも佐々木をもう一度受け入れたという意味では、野球界に携わった人間として、いい機会だと思えた」と佐々木の今後を考えた指揮官のマネジメントに敬意を寄せた。
大久保氏も「佐々木の野球人生はまだまだ続く。何なら抑えた以上に、大きな一日になったのではないか。次の登板に向けて肥やしになればいい」と語り、佐々木にエールを送った。