ピアニストの秋川風雅(20)が29日、東京国立博物館(東京都台東区)にて行われた「世界の子どもへ届け! 平和への祈り音楽祭 in TOKYO」に出席した。
同音楽祭は、世界中の世界遺産や美しい場所から、未来を担う子供たちが中心となって世界の子供たちの幸せと平和を祈るべく始まった。この日は、漆芸家で人間国宝の室瀬和美氏が蒔絵をほどこしたピアノを使用し、ピアニストの西川悟平やMay、尺八奏者の松村湧太らアーティストが音楽を奏でた。
最後には、子供たちがテーマソング「TO-MO-DA-CHI」を合唱。作曲と同イベントの楽曲監修を務めた音楽プロデューサーの大西亜里氏は「今朝気付いたのですが、今日は世界ピアノデー。運命的なタイミングで開催できたことをうれしく思います」と笑顔を弾けさせた。
秋川風雅はロベルト・シューマンのピアノソナタ第3番を演奏。観客をその美しい旋律でとりこにした。
「千の風になって」で2006年のNHK紅白歌合戦にも出場したテノール歌手・秋川雅史を父に持つ。この日は、父も演奏を見守った。雅史は「まだまだ勉強ですね。やはりこのクラシックの世界、厳しい世界ですから。もっと高みを目指して勉強してほしいですね」と息子の演奏を評価。「人に音楽を届けて、そして喜んでもらえるということを感じて、もっと良い演奏ができるようにならなきゃという気持ちになってほしいですね」とエールを送った。
自身にそっくりな息子・風雅の髪型について尋ねられると「本番前に私がセットしたんですよ。髪も私が切りました」とお手製であると明かし、ほほ笑んだ。なんでも、20年間自ら息子の髪の毛をカットしているとのことで「自然と自分と同じような髪型になっちゃうんです」と照れくさそうに明かしていた。