(ブルームバーグ): 韓国の半導体スタートアップ、フュリオサAIは、メタ・プラットフォームズによる8億ドル(約1200億円)での買収提案を拒否し、独立企業として成長を目指すことを選んだ。事情に詳しい関係者が明らかにした。

非公開情報を理由に匿名で語った関係者によると、メタはフュリオサAI買収に向け今年初めから協議を進めていた。フュリオサAIの担当者はコメントを控えた。23日の営業時間外にあってメタとは今のところ連絡が取れていない。

メタは人工知能(AI)インフラに対し巨額投資を進めており、オープンAIやグーグルのほか、中国のAIスタートアップDeepSeek(ディープシーク)との競争で優位に立ちたい考え。1月中旬にメタのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は大規模データセンター建設やAI分野の人材拡充などに今年最大650億ドルを投じると表明。その1週間後には、AIインフラに最終的に数千億ドルを支出する見通しを投資家に示した。

同社は、フェイスブックやインスタグラム向けなど自社業務用として独自の半導体開発にも取り組んでいる。

一方、創業8年のフュリオサAIが開発した第2世代プロセッサー「RNGD」は、業界トップのエヌビディアやGROQといった新興企業に対抗する製品として設計されている。

関係者によれば、フュリオサAIは増資した上で最終的に新規株式公開(IPO)を目指す計画だ。現在はLGグループのAI部門LG AI研究院やサウジアラムコなどの顧客に半導体サンプルを提供しているという。

原題: AI Chip Startup FuriosaAI Rejects Meta’s $800 Million Offer (抜粋)

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