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食の激戦区として知られる東京・銀座に店を構え、多くの人の胃袋を満たしてきた男性が2024年、ふるさとの秋田・鹿角市へUターンして食堂を始めた。地元の食材を使い、鹿角のおいしいものが食べられる店を目指して新たな挑戦を始めた男性の思いを紹介する。

東京・銀座から秋田・鹿角へ

鹿角市のJR鹿角花輪駅からほど近い建物の2階に2024年11月、新たな飲食店がオープンした。

店名は「食堂はやしや」。店を切り盛りするのは、鹿角市出身の林勝さん(55)だ。

高校卒業後、料理人を志した林さんは、北海道の飲食店で修行を重ね、日本料理などを学んだ。

その後、東京の店で料理長を務めるなど経験を積み、2010年に独立。日本のみならず世界中の多くの飲食店が立ち並び“食の激戦区”として知られる東京・銀座に店を構えた。

舌の肥えた客に厳しく味を評価される中でも、テレビ番組に取り上げられるなど店の評判は良かったと話す林さん。しかし、その店を2024年6月に閉め、ふるさと鹿角に帰ることを決めた。

林さんは「15年続けてきたがビルの老朽化で立ち退きになってしまった。それをきっかけに他の店舗も探したが、このタイミングで鹿角に帰ったらどうなんだろと思って」と帰郷を決めた理由を語った。

反対した友人たちもびっくり!

ビルの老朽化という思いもよらないきっかけではあったが、一念発起し「いつかはふるさとで店を開きたい」という長年の夢を実現させた。

林さんの決意に家族は賛同してくれたが、地元の友人などからは反対されたという。

「こっちには人がいないから、絶対に店はやらない方がいい」みたいに言われたものの「そんなことはない」と思い、思い切って2024年11月に店をオープンさせたという林さん。

その後「いろいろなお客さんに来てもらって、反対した人たちがすごくびっくりして喜んでくれて『にぎわって良かったね』と言ってくれた」という。

女性客が8割“リピーター”も

取材した日のランチタイムも、正午を過ぎると和食をメインとした料理を目当てに続々と客が訪れていた。

店内は明るい印象で、客の8割は女性だという。オープンからまだ約5カ月だが、リピーターも少なくないようだ。

女性客は「ハヤシライスに卵がのっていたり、器が深くてどうやって食べるんだろうと思ったりして、未知の食器とメニューに感動した。おしゃれ」と話す。

前回ランチでハヤシライスを食べたという男性客は「スパイスカレーもあるということで、そっちを食べてみようかと思って来た。結構スパイシーで本格的な味がしておいしい」と満足気な様子で、店の評判は上々だ。

“季節感”のあるハヤシライス

ランチメニューの中で林さんのおすすめは「本日のハヤシライス」だ。

3月上旬は鹿角産のわさび菜が添えられていた。

ソースもわさびの爽やかな風味が効いていて、林さんは「春のわさびの香りのするハヤシライスは他にはない。季節感のあるハヤシライスを今後も作っていけたら」と意欲的だ。

店で提供する旬の魚介類は、交通の便がいい仙台市から直送されていて、林さんがそのラインナップを見て日々メニューを考案している。

地元の食材で鹿角に活気を

地元の食材を積極的に取り入れている林さんは、鹿角のおいしいものが味わえる店に多くの人を呼び込み、まちを盛り上げたい!と意気込む。

食堂はやしや・林勝さん:

鹿角の食材はすごくいいものがあるのに、県外の人に認知されていないところがいっぱいある。それを前面に出して「ここに来たら鹿角のおいしいものが食べられる」みたいな、自慢できるような店にしていけたらと思う。

同時に林さんは、自分の姿が、「鹿角には何もない」と大人に言われて外に出るしかない状況になっている若い人たちの良い刺激になればと願っている。

「鹿角でも起業して面白いことができるんだと分かれば、どんどん残っていくと思う。そうすると鹿角も活気が出てきていい店も増えると思うし、そういうことができれば」と、林さんは未来を見据えている。

(diwida.news)

 
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